私の家。とは言っても、父であるラルト様のご実家という事になる。まず、ミッシェル家〔ラルト〕の付近には                                                                                                                                                   
他の家というか近所といえるものは無く、ただ広がる大きな庭と道だけ。何故なら、人間界でいうセントラルパーク以上の
敷地を持つ大宮殿と言っておけばご理解いただけるかしら?まず家の正門に着く前に5つばかり
門をくぐらなければならない。1つ目は『冷却たる癒しの門』。この門には冷気の層が纏って〔まとって〕いて、氷の龍ジェイドによって
無残にも食われている人間の彫刻がしてあるわ。この彫刻の冷気に弱いヤツが触ると、氷の龍ジェイドの呪いで凍らされちゃうんだって。
まさに、触らぬ神には祟りなしよね。2つ目は『彷徨える闇の門』。これはこれでおっかないの。どんな彫刻かっていうとね?死神が魔族
も人間も見境無く襲っているもので、これには”生きとし生きる者を心の底から憎む”という意味が含まれた特別な彫刻なんだって。ホント
こんな怖いもの毎回見せられる私って可哀想でしょ?夜中、この死神の前を通ると、魂を持っていかれちゃうって噂を聞いた時は、まだ小さ
かったし、父上に泣いて問いただしたの覚えてる;・・・・/////あぁ〜もう!;3つ目は『君臨せし永劫の門』。この彫刻は結構綺麗で、私は
一番好きかなぁ?え?どんなのかって?あのね、あのね!普通の人間が魔界に迷い込んできてぇ〜、とっっっっても可愛らしい魔王の手下で
ある魔物たちにぐちゃぐちゃに食べられちゃってるっていう彫刻なのよ☆その魔物の可愛いこと!歯茎から食べた腕挟んじゃっててね、もう
最高(><)4つ目は『静寂する孤高の門』。これは・・・つまんないのよねぇ。そりゃ彫刻は一級品で芸術。なんだろうけど・・。
魔族たちの発展と栄光?みたいな歴史物って所かしら?こんなの説明する時間が惜しいから次!5つ目は『束縛より憤怒の門』である。
これは、魔界の魔話〔まわ=神話のような物。昔話〕に出てくる憤怒の女王バルジェが、大変な無礼をされて怒った時の、昔話をモチーフ
にした彫刻なの。この話は3章もあって長いから、又今度ね。それよりも、その門を超えたら当等待ちに待った正門。これにも一応名前が
あって『輝ける君主の冠』と言われてるの。きっと君主は父上のようなミッシェル家の方々の事で、それを尊い方々として「輝ける」
って言ってるんじゃないかしら?って私とじいやは解釈してるの。で、この門をくぐったら大庭園。これで家がやっと遠くの方に、そうねぇ?
豆粒が見えるくらいになったかしら?ここには、珍しい草木があるの。春夏秋冬を描いているのよ。ここも3つに区切られてて、『木漏れ日の庭』
『青炎〔そうえん〕の庭』『傍観の庭』『一角の庭』って言われてるの。そうこうしてるうちに着いたわ。ここから家に行くまでに・・・。
大体40分くらいかな?いやもう少し少な目か?ねぇ?炎しょ・・?
炎「ZZZZZ.ZZZZZ.」SE「(プチッ)」←血管切れた  (暴行中約2分間)
マイラ「もう!何寝てんのよ!?(怒)」炎「いやいやいや;聞いてましたとも!;」マ「何?(怒)」
炎「嘘です!;すみません爆睡しておりました!!(汗・汗)」どうやら、炎冷は今回マイラの家に見学に来たそうだ。なのに、長い話と長い道
に疲れ眠ってしまったみたいで。どちらが悪いのか;そうこうしている内に着いたようで。運転手が、優しくドアを開け、マイラの小さな足が
一歩手前の絨毯〔じゅうたん〕に足を伸ばすという負担を避けるため、マイラと絨毯の間に自分の手を浮かせながらマイラの踏み台になり、マイラ
を絨毯に立たせた。マイラにとっては、日常的な事だったが、炎冷はそれを見てびっくりしてしまった。じょ、女王様?(汗)と思ったくらいだ。
するとその男は、今度は炎冷にも同じ事をしようとしたので炎冷は「けけけけけ、結構です!;いいよ、いいよ」と言って急いで飛び降りた。
 マ「どうしたの?」とマイラに不思議がられながらも彼は内心(ここ、何か変;変だよ変化〜;;)と必死に呟いていた。
すると前を向けば、役左右絨毯にそって10人くらいの使用人と思われる男女が一声に「お帰りなさいませ、マイラお嬢様。」と頭を深く下げている
ではないか。それなのに、マイラはまっすぐ絨毯を歩きながら「ただいま」という一言だけだった。 炎「お、おい待てよ〜!;」
と何か怖かったのですぐにマイラの後を炎冷は追いかけた。すると又宮殿に入るなり2人の美女メイドに挟まれるように一緒にお辞儀をしていた
老魔族の、気品にあふれ、おそらくこの家の使用人の中で一番偉いと思われる風貌の”じいや”と呼ばれる老人に又「お帰りなさいませ。マイラ
お嬢様。」と言われた。するとマイラは、さっきの突っ立てた10人と違って明るく「ただいま、じいや☆」と笑いかけて話始めた。
どうやらとても慣れているようだ。するとマイラは炎冷の紹介をし始めた。マ「これが炎冷だよ、じいや。こう見えても私の分身。ね?ね?ねぇ〜?
似てないでしょぉ〜!?まぁ馬鹿だけど、悪いヤツでは無いから。私に近い待遇をしてあげてちょうだいね☆」と言うと。「はい。かしこ参りました。」
と、軽くお辞儀をした。そして「他の者にも伝えておきましょう。はじめまして、炎冷様。私の事は、気軽にじいやと御呼び下さいまし。御用の時は、
出来る限りの配慮と力をお貸しできると思う次第であります。」とやさしく微笑みかけてくれた。それに炎冷はここに来て初めて安心したようで。
 炎「俺は、さっきも説明があったけど炎冷って言うんだ。よろしくな、じいやさん!」と言って軽く手を上げてみせた。すると又じいやはさっきと
同じようにやさしく微笑み返してくれた。(あんた俺の安らぎだよぉ!)と炎冷は感激していた。するとマイラが。「お茶したいんだけど?」
と言い出した。するとじいやは「これは、これは。マイラお嬢様をお待たせして申し訳ありません。すぐに用意を。」と馬鹿丁寧としか言いようの無い
返事をし、それに加えてマイラは「場所は、そうねぇ。・・・・そこの箱庭でいいから。」と言った。そして「あ、そうそうそう。父上はお帰りなのかしら?」
とラルトの実情を聞く。するとじいやは又丁寧に「はい。先ほどお帰りでございますお嬢様。しかし、何やら残業のようで、調べものがあるとか。」
 マ「もし、休憩をしたいなら、今からお茶にしますので、よろしければご一緒にと。あ、炎冷の事も伝えておいてね。」と言う。じいやは「かしこ
参りました。」と最後は深々と腰を曲げ、先ほどからいたメイド達と歩きながら小声で指示をし、長く続く回廊に消えた。
 炎「にしても・・・。でっっっっっっっけぇ〜なぁ〜@@;」と今更言い始めた。マイラは少し子悪魔っぽく微笑み。「ま、それほど父上がご立派な
城主という事なのよぉ〜Vv」と両手で少し赤くなる頬を押さえながらたたずむマイラに炎冷は「さいですか;」と呆れ顔。
するとマイラは我に帰ったようなのだが、イキナリ「ほんじゃ私、シャワー浴びてくるから。あんたは先に行って待っててよ。」と何とも心細い炎冷を
無視しきったような提案をし始めた。炎「えぇ!?;やだよぉ(;;)心細いと変化〜(泣)行かないでよぉ〜;;」「大丈夫、大丈夫☆何たってアンタは
私の分身なんだし、ほら。あそこにメイドいるでしょ?彼女に案内してもらえば迷わず行けるからさ♪じゃねぇん☆」と走っていってしまった。
(どんな解釈だよ、変化〜!!(泣き))と心の中で思いつつも、何も言えなかったのはきっと日ごろマイラにしっかり調教されているからだろう;
そしてマイラの言われるままにメイドの後に続き、席に着いた。そしてその、マイラが箱庭と放った庭というのがまたすごい。
これは箱庭じゃなくて!大庭園だろ!というような所で、屋内になっているのに、そよ風のようなものが漂い、丁度いい気温で、まるで昼間外にいるようだ。
何で?と炎冷がさっきのメイドに尋ねると。「この箱庭は、最新の設備魔術が施されておりますので、自然の風も気温も調節出来るのです。」
と説明され、炎冷はポカ〜ンといった感じになった。(一体どんだけすごいんだよ;)といった感じである。すると遠くのほうから足音が「コツコツコツ」
と響くように来た。気品と気高さを思わせる金髪と風貌。耳に一つ輝くピアスを靡かせ〔なびかせ〕るように歩き、白い美しい素肌に浮かぶ黒い星のタトゥー
を頬に刺し、来たその男は。言わずとも知れる、この大宮殿の城主でもありマイラの義理の父親のラルト・ミッシェルであった。
 炎「なんだ。ラルトか;」 ラ「む?炎冷・・・?・・・・・・。マイラは何処だ?」と少し目を左右に見る。(他に言うこと無いんかい(呆))
と思った炎冷だったが、ラルトは親ばかだから、そうなんだろうなぁ。とため息を一つ溢した。すると「何ため息をついている!マイラは何処かと聞いて
いるんだ。」炎「たくっ。マイラ、マイラうっせぇ〜なぁ(怒)シャワーだよ、シャ・ワ・ア!!」と強調させて言うと、ラルトは「そうか。シャ、シャワーか///」
と少し顔を赤く染まらせ、口元を片手で多い、そっぽを向くような目線でたたずんでいる。炎「・・・・。お前な。何娘に欲情してんだよ;」
と言うと。「な!?何を馬鹿な!////」と怒り始めた。(図星か・・・)と一気にあきれ果てた顔をしてラルトをジト目で見る。その視線に気づいたのか
黙ってせこせこと椅子に座った。すると聞いてもいないのに「マイラに呼ばれたからな。これは断る訳にはいかないし、仕事にも丁度区切りがついて。」
とか、いろいろ言い始めたので「へぇ。大変だな〜。」と返すと「・・・あぁ////・・・」と黙った。この男が、愛娘の誘いを断るわけがない事
ぐらい誰でも分かる事なので、炎冷は一人冷静になっていく自分に気づいた。

my book  next