「ココロ」
幼い日
何も知らない幼い日
私が夢見ていたモノは
誰も知らない甘い夢・・・
今聞こえるのは
私の炎の蠢く音と
逃げ惑う者達の悲鳴と
燃えていながら生きている者達の悲鳴と
死してもなお悲鳴をあげて苦しむ魂の蝕みと・・・
私はどうしてここにいるの・・・?
私の任務は遂行した
命令通り炎で燃やした
なのにどうしてこの場を離れないの・・・?
何かがおかしい
生き物を殺める時に感じる
快楽にも似た感情
殺めた瞬間に何かが弾ける
どこで・・・?
心で・・・?
何かが狂ってる
しかし
それを止めるすべを私は知らない
知らされていない
誰も止めてはくれない
もう止まらない
これが私の本能だったのだろうか?
幼き日に夢見た甘い夢は
ただの血迷った夢だったのだろうか?
それを夢として掲げたあの時が
私が一番綺麗だった時だった
私の手は血まみれではない
ただ 黒い肉片の煤まみれなだけだ
あぁ狂おしい我が本能
あぁ憎らしい我が本能
あの日見てしまった世界の醜い一部に
私は狂わされてしまった
この世は力だと
私の魂が叫んでいる
あぁ気がついたら
もう燃やすモノ達がいない
それでも私の炎は飽き足らず
まだ大地と空を蠢いている・・・
まだ足りない
まだ足りない
と叫んでる
痛かっただろう?熱かっただろう?狂っただろう?
それが私が世界から貰った唯一のモノ
それを少しでも減らす為に私は歩む
この炎を我が体として歩む
例え魔族や神や人間に拒まれようとも
私は少しの隙間を見つけて燃やす炎の如く
私の腐敗した心と共に朽ち果てるその日まで・・・
私は燃やしたい
この飢えはおさまらない
誰も私の心を燃やせるものがいないのであれば
私は燃やしたい
その日まで・・・