「憧れの!惚れ薬」
惚れ薬=媚薬。誰もが一生のうち何回か欲しくなると思われるアイテム。主に魔女達の魔薬で、飲ませ
た相手をベタ惚れにさせる、最高にして最低の品である。その使用は、魔界四戒大憲法第二三三条:媚
役使作成禁止法(こびやくしさくせいきんしほう)に元づき、大抵は魔界でもお目にかかれない秘薬に
なっている。
しかし、闇市場では関係ないようだ。それを、今回たまたま手にした女がいた。
その名は・・・炎の魔女・・・マイラ・グドゥネス。
さてさて、彼女がどうして手に入れてしまったかというと、それは1時間前の事。彼女は休憩を利用して、
秘書のルイと共に闇市に顔を出していた。魔将軍ともなると、闇市はかかせないのである。闇市といって
も、少々奇怪なアイテムを揃える出店のような所で買い物をしていた。
「おじさん、おじさん!も一つオマケしてよぉ?ねぇv?」と、お得意の天使スマイルで怖い顔の
店の親父を悩殺するマイラ。「マイラ様にはかなわねぇなぁ〜;ほれ!お仕事頑張ってるみたいだから2つオマケだ!v」
「わぁ!ありがとうvvvおじさん好きぃ☆」と嬉しそうに包み紙を受け取る。何やら揚げ物のようだ。
「そこのべっぴんの姉ちゃんにもわけてやって下さいよぉ?」と、ルイの方を見る。「うん☆そのつもり!ありが
と!またね!」「又来てくださいね!v」と元気にルイの所まで走る。「一体、何を買ったんですか?;あのような
下々の店で。」するとマイラはムスッとした顔で「あのおじさんはいい人なんだから、そういう事言わないの!」
とルイに怒鳴った。「あ、すいません;;」と反省。すると丸い揚げ団子をルイにあげると言わんばかりに差し出す
マイラ。「ありがとうございます。いただきます。・・ハムハム・・おいしい!これ!何ですか!?v」
「モグモグ・・・?これ?これ人間揚げ饅☆原料は、人間の子供の手の肉!あ!?;あんな店でもきちんと消毒
してあるから心配しないで!;」「・・・・マイラ様。これ、共食いですよ・・・貴方(青)」ルイはマイラにある意味
恐怖を持った。「だって、私何だかんだいって魔界舌だもん☆」だもんで済まされる問題ではないのに、気がつかない
マイラ。子供と言うのは怖い。そう思っているのもつかの間。すぐにマイラは他の出店に向かってダッシュ!
「あぁん!もう!;」ルイも必死。すると『ヴァイロンズ・ルセ』魔女の愚痴という意味の出店をマイラが熱心に
見ている。めちゃくちゃ怪しい店だ。どう怪しいかというと、売っている者は女なのだが、目がひとつで
半分飛び出ていて、天井はコウモリがびっしりと止まっており、ジロリジロリと動く者を見ている。とにかく怪しい。
すると、マイラが小瓶を手にとって会計に向かった。「これは、本物?」綺麗なデザインの小瓶の中には、何やら
ピンク色の半透明な液体が入っている。「そ、それは?;」ルイがマイラに尋ねるように呟く。
「名札・・・ありませんでしたか?」と一つ目は答えた。「あったわ。『媚薬』って表記の名札が。」「!?」
「これ本物なら、こんな値段で売ってていいわけ?確かに、あんまし高く売ると又見つかりやすいし、厄介だけど。
安すぎだし。」「本物ですよ。しかし、それは私の祖母が作った残りですんでねぇ。ヒヒッ!それが一つしか在庫はありゃんせん。
買いますかね?ヒヒッ!マイラ様ぁ〜?」マイラの顔を覗き込む一つ目。するとマイラはニコッと笑い。
「く〜ださ〜いなっ☆」と言い出した。ルイは慌ててマイラと一つ目の間に入った。
「い、いけません!!;媚薬は昔から条例で禁止されています!もし、魔王様にしれたら!;しかも・・・何に使うんですか?(呆)」
確かにそうである。マイラの妖艶な可愛さで、落ちない者はオカマしかいないだろう。それにしたって、可愛さが駄目なら変化能力で
お色気のお姉さんにでも、相手の趣味に合わせて何でも誘惑出来るのだ。それなのに、媚薬などいつ使う日が来るのか。
はっきり言えば、全世界の女性には必要かもしれないが、マイラには縁の無い品といっても過言じゃない。すると、ひょうひょうとした顔で
「え?使わないよ。飾るの。小瓶綺麗だからvはい、お金」チーン・・・使わないのに買うなと言いたくなる、スットンキョウな発言にルイ
は唖然とした。しかし、使う気がないならいいだろう。そう思い、ここはルイも目をつむった。「ありやとやんしたぁ。ヒヒッ!」
最初から最後、店の外から中まで怪しかったとルイは思った。マイラはご機嫌のようだ。
しかし、事件はここからすでに始まっていた。。。
仕事場に帰ってきた二人にさっそく炎冷がかけよってきた。「変化ずっりぃ!何か土産ねぇのかよぉ!」とむくれる炎冷。「やめろ、お前が
むくれてもなんにも可愛くない。むしろムカツク!ほれ、やるよ。サモン達とわけろ。」炎冷に先ほどの人間揚げ饅だ(笑)
「わ〜い!変化あんがとー!v」「え、あ、炎冷様それ!;」と言う間もなく行ってしまった。「マイラ様!いいんですか!?;」
「いやいや、心配だなぁ〜。まずい事したかなぁ〜。」といかにも結果を楽しむ気マンマンの顔をしている。「マイラ様ったらぁ;;;」
すると、いきなりマイラの携帯が鳴った。「はい、もしもし?」「おぉマイラ!今どこだ?」ルシファーである。ルイもそうだろうなとは思った。
「今自分の仕事部屋前。外周ってたからね。何さ?」「今、ニスが奥さんのとこ帰ってて寂しいんだよぉ(泣)」「ほぉほぉ(呆)」意外に
ルシファーは部下想いで、特に三人衆は可愛いのだ。「だからさぁ。俺も、俺の奥さんに会いたいなぁってさ!vvv」「・・・。ルシファ〜・・。」
「(怒ったかな;?)な、何んだよ、何もそんな事で・・・!;」「・・・あんたって独身じゃなかったっけ??;」「(ガクッ)いや、その、もういいや。
とにかくマイラに会いたいって皆言ってるからさ。お前ラルトに3日会ってないんだってなぁ?」「だって、家に帰って来ないもん
きっぱり)」「な、ラルトそろそろピークだしぃ。(コソッ)ここでホームシックにかかられると、困るんだ。頼む!;」「はいはい。
分かったわよ。今から行くから;」そう言うと。マイラはルイに任せてルシファーの元に足を運んだ。
マイラはラルトをびっくりさせようと思い、細心の注意をはらって近付いた。しかし、気づいた時には剣先がマイラの所に。流石は三人衆NO.3。
「マ、マイラ!?;」「ち、父上ったらぁ;;;(めちゃくちゃびっくりしたぁ)」マイラは久しぶりに汗の感触を確かめた。
「ごめんよぉマイラぁvvvv父上は、まさかお前だとは思わなくて!あぁこれも言い訳だな!ごめんよぉ、そして久しぶりだマイラぁvvv
会いたかったよぉ(号泣)」と言いたいが、威厳がなくなるので、「すまないマイラ!;つい癖で;それにしても久しぶりだ。変わりないかい?v」
「(ついで殺される世界;)気にしないで、父上;マイラは元気ですv驚かそうとしたのに、失敗しちゃったぁ☆」するとマイラの頭を
なでるラルト。幸せそうだ。やはり、働く父親の一番の元気の源は子供の笑顔である。「よくきたねマイラちゃん。」「ギガ様も御久ぶりです。」
「ちょっと見ない間に、又可愛くなってぇvれ?その包み紙なに?」「え?・・・煤I!!!;こ、これはさっき出店で買った他愛ない物ですわ;
オホホホホホ(青)」うっかり媚薬を持ってきてしまったマイラ。ここで見つかれば、父上の目の前でしょっぴかれる。それだけは避けたいと
必死で(内心)隠す。「何買ったんだ?マイラ。」ルシファーは気になったようだ。「え!?;た、大したことない、ちょっとインテリな小瓶よ!
こ・び・ん☆やだなぁ、もう;」ひょい!「え!?;」「何か入ってるけど、何これ?」なんとギガがふいをついて小瓶を取り上げた。
「か、返して下さいよぉ!;」マイラがむきになってくるのが面白いのか、ギガもわざとふざけたように返さない。「こら、ギガァ!(怒)」
「本気で怒んなよ;ラルト・・・。」とルシファー。しかし、マイラは必死、必死!すると「にしても、この液体何?」と蓋を開けようとする。
「狽セ・ダメェ〜!!あ!?;」「うわっ!!!!?」ドスン!「いたたたた;ギガ様すいま・・・!;」一同シーン。
開けかけていた蓋が開き、中身がギガの顔にぶっかかったのだ。ギガはびっくりした顔になっている。「悪ふざけがすぎたようだな、ギガ。」
「ギガ、マイラも怪我はないのか?;」「ギガ様、ごめんなさい!すいません!申し訳ございません!!;」「・・・・ポッ(赤)」
「?」いきなりギガがマイラをじぃ〜と見つめる。明らかに変だ。少し顔が赤く、うっとりした顔になっている。「ギガ??」「ギガ・・さまぁ?;」
「マ、マイラちゃん・・・。」「は、はい;」 ブチュゥゥvv 『!!!!!!???;;』なんと、ギガが座り込んでいるマイラに二人の
目の前で口にキスをしてきたのだ。マイラはびっくりして声もでなかった。そこに丁度炎冷・サモンが来た。「変化ぇ。この書類第一課にまわしていい?って
何座り込んでんの??」「炎冷様!何かおかしいですよ;」マイラは硬直。ラルトは震えていて、ルシファーは席から立ち上がってギガを
睨みこんでいるのに対し、ギガはフン!という顔をしている。「変化、どうしたの?;」「・・・ギガ様が。ギガ様が;」「ギガちゃんが?」
「キ・・・キ・・・キスした;!」という言葉を合図に「ギィィィガァァァァァ!!!!!!(憤怒)」とラルトが怒り狂ってギガにつめよる。
「貴様、どういうつもりだ!!(怒)」とルシファーも近寄ってくる。「ギガちゃんどういう事なの!?;」とみんながつめよる。
「俺はな・・・・。」『俺は??』とマイラを見る。「マイラちゃんに今、惚れちゃったんだよ〜ん。マイラちゃぁ〜んvvv」とマイラに抱きつく。
「ギガ様困ります!;」「さぁ!二人で愛を育もうじゃないか!(キラキラ)」「聞いてないって!;」『殺す!!(ラ&ル)』
「狽ヲ!?;ギガ様!ギガ様おかしいですよ!;・・!?まさか、さっきの衝突で誤って・・・(薬飲んだんだぁぁぁ;;;)」
すると3人の睨み合いになった。マイラがこっそり、炎冷とサモンに事情を説明。「マイラ様!;貴方のせいだって言えばいいじゃないですか!;」
「だって言ったら薬ばれる;」「はぁ;変なもん買うからだよ;」「今更言っても仕方ないでしょ〜(`皿´)分かったわよ!止めればいいんでしょ!」
『シャァ〜〜〜〜!!!(ル&ラ&ギ)』「お願い!私の為に争わないでぇ〜!キャー!(めっちゃ小声)」『聞こえませんよ!!(怒)>エ&サ』
「しっかりしてくれよ!変化;」「マイラ様ならすぐもみ消せますよ!」「あんたねぇ;よし!・・・聞いてください父上、ルシファー!」
『シャァ〜〜〜!ピタッ!何?』「・・・ギガ様を責めないで下さい!私が、私が全部悪いんです・・!(涙)」「(うわっ;)>サモン」
「(嘘くせぇ〜;ありゃ演技だな;)>炎」「どういう事なんだ、マイラ??;」「私が・・・私が可愛すぎるからギガ様も魔がさしたんです!
そんなに責めないで下さい!!(涙)」『って違うだろぉ!!(怒)>二人』「くっ!;ここまでか;」
(説明中)「マイラ!!(怒)」「(ビクッ)ご、ごめんなさいルシファー;;;」「ルシファー様!この度のマイラの条例違反は、私の顔に
めんじてお許し下さい!;たかだか子供の好奇心です;何とぞルシファー様の御心を;」「・・・(睨)マイラ。」「はい;」ルシファーは
マイラの耳元に寄る。「今晩オールで酒付き合えよ?(ボソッ)」「!?;・・・はい☆」「サービスもしろ!いいな?」「・・・はい;」
「?????。と、とにかく、有難うございます!ルシファー様(喜)」ルシファーは少し照れたように頬をかく。「ちょっと、ちょっと〜!
俺をこんな所にくくりつけたら、愛しのハニーに抱きつけないだろうが!(怒)」「なぁにがハニーだ!何が!!(怒)>ラ」
「しっかし、どうするわけぇ?」と皆首をかしげる。「何処の店で買ったか、変化覚えてないのかよ?」全員の視線はマイラに行く。
「〜〜〜。闇市のぉ〜・・・なんだっけ?;」『ガクッ!』「あ!ルイなら覚えてるかも!;きっと覚えてるってば!;」「よし!」
(移動)「あ〜・・・あの店ですかぁ(ジロリ)マイラ様?やはり見つかったんですね?(怒)」「すいません;」「でも、さっきからどうして
ギガ様は繋がれてて、しかもヘナヘナしてるんですか?」「アイラァバァアイラバァ♪vvvv」『(青)』「実はねルイさん・・・(呆)」
「あわわわわ;炎冷・・・(青)」「マイラ様!!!!?(激怒)」「ひぃっ!?;ち、違うんだよ;あれは事故でぇ;」マイラはたじたじで、
ルイにお説教されている。「ここだけの話、ルイさんにはマイラ様っていつも弱いですよねぇ(ヒソヒソ)」「そうなのか?(ラ)」「そうそう(炎)」
「場所も分かった所で行くぞ〜(;_;)>マイラ」『(絞られたな)』
(店)「おやおやぁ、ヒヒッ!その薬はいつ頃お飲みなすったんですかねぇ?ヒヒッ!」マイラがそういう事を話している間、炎冷・サモン・
ラルト・ルシファーは店の明らかな怪しい雰囲気に呆然としていた。一同「こんな店で買うなよ・・・。」と思っているに違いない。すると、明るい
マイラの声が響き渡った。「な〜んだ☆そんな事かぁ;よかったぁ♪」「どうだって!?マイラ。」「いや、それがねぇ?・・・・ここの店これで
231代目なんだけどぉ〜、千代が作ったお古中のお古だから、賞味期限きれてるみたいなのよ〜(笑)」「つまり、効き目は少しだけで、時間が
経てば元の意識に戻るらしいんですよ。」『おぉ〜!』さっそく、適当に魔王城の柱にくくりつけておいた、ギガの所に皆行ってみると。
「ねぇ彼女〜!可愛いねぇv電話番号教えてよぉ。あ!君もいいねぇ、いいねぇ!」『・・・・・。』
ギガには、惚れ薬なくしても「惚れやすい」性質があるから無意味なり。全員はその事件以来、ギガの女好きを身をもって知ったのだった。
「てか、何で俺縛られちゃってるわけ?SM?!;」