「続・マイラ様のご自宅」
ため息をもらすじいやに対し、ラルトは弱弱しく「だ、だって・・・(汗)」と少し目に涙を溜めて訴えかける。いつものラルトなら涙目などという
事はしないだろうが、じいやと二人っきりの時は、別である。何故なら、じいやは長い時を仕えている老魔族なのだから。ラルトの子供の頃も赤子の
時も、世話役だったのでみんな知っている。ようするに、親代わりみたいなものなのである。「坊ちゃまも、あまりお嬢様にかっこいい所を見せよう、
見せようと思うからいけないのですよ。」と釘を打つ。「う゛・・・・(ぎくっ)」「たかだか、私めが坊ちゃまと呼んだだけでしょうに。。
あんなにムキになって怒るから笑われたのですよ(呆)」「う゛、う゛;;」ラルトの心に釘がささる、ささる。そんな様子を見て、立去ろうとした
じいやがポツリと一言。「坊ちゃま?くれぐれも、炎冷様に意地悪などしないように。」核心をつかれたのか、一歩下がった感じで「あ、あぁ;」
と返答を返すラルト。それに加えてもう一声。「そして、いくらお隣だからといって、事を起こさないようにして下さいよ?」とラルトの顔を見るじいや。
「分かっている!私だってもう大人だ・・!子供扱いをするな///」とお茶をグイッと飲んで自分の部屋にズカズカ戻っていってしまった。
それを確認すると、「やれやれ。坊ちゃまも、もう少しルシファー様や炎冷様を見習えればのぉ。・・・・おい。片付けろ。」「はい」と黙々と
また指示を出すのだった。その頃・・・
「綺麗だなぁ〜@@;本当にこの部屋使ってないのか!?マジ!?へぇ〜・・。」「やっぱり、この部屋でよかったみたいね☆あ、物に傷つけたりしたら
父上に殺されるから。」「はいはい。いいんじゃない?いいんじゃない?ねぇ?ねぇ?」あまりの炎冷のはしゃぎようにマイラも呆れ顔。
「っさいわねぇ。オーバーなヤツ。」と溜息混じりに笑いながら言うマイラ。しかし、これは一流ホテルの一室だろ。という造りなのだから炎冷が正しい。
「お風呂は大浴場でもいいけど、部屋にも一応小さいけどついてるから。それを使っても構わないわ。シャワーとかの使い方は分かるわね?後は・・」
「大・・・・浴場??」と不思議そうな顔の炎冷にマイラは、うっかりという顔して「大浴場は、男湯と女湯に分かれてはいないから。それで・・」
「混浴かぁ!?////よっしゃぁぁぁぁぁ!!!!」(暴行中約1分)「んな訳ないでしょ?(怒)」「は、はい゛;」「温泉があるのよ。春になると桜
の湯とかあるけど。まだあるのかなぁ?天然温泉が3つと、人工温泉が3つあるから。入る時には、使用人に言ってこれから使うっていうのよ!?」
「めんどくさいねぇ?」「ま、好きにしてよ。・・・私の部屋くる?つまんないでしょ?」マイラに意外な言葉に炎冷は驚き。「え!?いいの!?
でも、ラルトが・・・;」「ラルト様?あぁ、父上はいつもあんなんだからいいの、いいの。行くよ?」(いいのって;ラルト、ラルト;慣れられてる
ぞ;)「早く来い!!(怒)」「あぁ、変化怒んないでよぉ!;」
〜マイラの部屋〜
「・・・・・@□@;」言葉が出ない。とは正に今の彼の状態であろう。あまりキラキラ!というのではないが、シックな、でも細かい部屋の彫刻の柱。
眠りの森の美女が、森でもないのに眠っていそうなベッド。窓は造りの良さそうな芸術的なもので、3つある。小さい窓が左右にあり、真ん中に一番大きな
窓がある。小さい窓でも、窓の隣に見えるか見えないかの区切りのついた隠し扉のようなものがあり、開けると小さめなベランダが両方にはついていたが。
真ん中のひときは大きな窓の外には、大きな月を全部写せるぐらいの綺麗な水溜りがあるだけだ。「・・・プール?」「?。あぁ。それね。昔父上がね、敵
が来ても私の部屋に中々入れないように作った水溜りなの。その中にはね、私のペットの魚がいるのよ。そろそろ餌の時間だから、やっといてよ。」と餌らしき
物を炎冷に投げると、マイラはブラシを取りに洗面所に行った。「魚かぁ。変化魚なんか飼ってたんだぁ♪熱帯魚みたいなヤツかなぁ?ほ〜れ☆餌ですよぉ〜?」
とパラパラ金平糖〔こんぺいとう〕のような物をばら撒くと、チャポン!と魚の口先が見えてきた。「お!来た来た。どんな魚だろう?」と炎冷が身を乗り出して
魚の口先を触ろうとすると『ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・バクッッ!!』「!!!!!!!!!!!???;;;;」口先が鼻先に変わり、大きな何かに手を喰われて
しまった。「ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!」
「!?;ど、どうしたの炎冷!?・・・・???」そこには、自分のペットに絡まれた泣き顔の情けない炎冷の姿だった。「へ、変化!助けて〜><;」
とぎゃーぎゃーわめく炎冷に、マイラは「何だ。ギャルちゃんと遊んでるの☆?」とすっとんきょうな事を言い始めた。「ぎゃ、ギャルちゃん!?;;」
「可愛いでしょぉ?珍しいわねぇ。私にしか懐かなかった〔なつかなかった〕のに。これも分身だからかな?☆」とのんびり感想を述べるマイラと今にも失神寸前
の炎冷。「どうでもいいけど・・・・・;;;た、たっけて・・・・(号泣)」「ギュ〜〜〜〜^^Vv」「ギュ〜だって。懐かれてるのよぉ、アンタ。獰猛と
名高い龍道明魔獣〔りゅうどうみょう〕ギャルデイキラーにね☆」「・・・・・(失神)」「あれ?炎冷?」「ギュ〜〜Vv」
つづく