「父上大っ嫌い!〜続編〜」

 

まず、仕事に行く事が出来ないと予想した爺やが、ギガかニスに電話しようと立ち上がる。しかし、どちらに電話すべきか

迷っていた。ギガはすぐに駆けつけて来るだろうが騒がしくしていくだけで、結果何も変わらずじまいになりそうだし。

ニスにいったっては、来るは来るのだろうが、話し相手にはなりそうだが結果を見出すとは思えなかったからだ。

「マイラが・・・マイラが・・・」「外に出て新鮮な空気を吸われるのもよろしいかと。」「マイラが・・・。」

全く耳に入っていない。寝巻き姿のままベッドで半分体を起こしながら、放心状態である。一つ溜息を混じらせながらも爺

やは一礼してその場を去った。その時マイラは、仕事はラルトと食事をしようと頑張ったのでごたごたはしていないようだ。

むしろ、ぼけ〜のろのろといった感じである。マイラの表情は無表情だ。「マイラ様?どうか・・・なさいましたか?」

「ううん。別に。あ、ココア頂だい。」「はい、ただいま」そういって、部屋に一人取り残されるマイラ。

内心は・・・(昨日は言い過ぎちゃったなぁ。父上ショック受けただろうなぁ・・・;あぁ〜;何であんな事言っちゃったんだろぉ;

昔っからそう!私ってついカッとなったり思い込んじゃうと知らない内に口が動いて、後で後悔すんのよねぇ;はぁあ;

父上今日仕事来てんのかなぁ?来て無かったら・・・・登校拒否?!あ〜・・・・でも父上だって、悪いもん。いつもいつもす

っぽかしてさ〜。・・・・・。でもなぁ〜・・;)

「う〜ん;」と下を俯き、どうして父上が遅れたかという理由を思い出した。

結果・・・(ルシファー・・・そう!ルシファーのせいじゃない!元はあいつがきちっと言われた事してなかったから悪いの

よ!だから私の部下も同じような事するんだわ!キィー!何だかむしょうに腹立ってきた!!)そう思うとすでに足は

ルシファーのいるだろう方向に向かっていた。怒りの矛先を変えたらしい。すごく迷惑・・・・;

「お待たせしましたマイラ・・・さま?;変ね、何処に行かれたのかしら??」

(ルシファー)

(まず、あいつは私が殺気を出して行くと勘付かれるケースがあるわ、ふぅ〜・・・・ここはにこやかに、甘える体勢で・・・・)

「ルシファ〜vvv」

『?』皆マイラを見る。御馴染みのニス、ギガ。「マイラ〜vvvv」「今日ラルトは休みなのか?」「狽ヲ!?;えぇ、何だか

ご気分が優れないみたいで」「珍しい・・・。」「マッジ珍しくね?」「マイラ、おいで、おいで〜vvv」走って来たマイラは、

しっかりとルシファーの両手を握り、極上の笑みを浮かべ「私、今日は疲れちゃったからおやすみしたいなぁ〜?

め〜?(←ダメ?)」「め〜じゃないよぉ、最高にOKだよ〜vvvvつーことで、後よろしく」「ちょっとルーちゃん!;」

と止める前に二人で寝室の方に行ってしまった。

「怪しいな・・・。」「何が?」「マイラちゃんのあの態度。ラルトの休暇。」

「確かに・・・あの、マイラちゃんがあの態度だもん。・・・・後でラルトのトコ行ってみような?」

(寝室)

「何か二人っきりなんて、久しぶりだな?マ・イ・ラさん?」と言って、ベッドに腰掛ける二人。ルシファーはマイラの肩を

ぎゅっと抱く。するとマイラがルシファーを押し倒してきた。あまりの事で、びっくりするルシファーの内心はかなり舞い

上がっている。「マ、マイラさん今日なんか大胆・・・vv(へへ、昨日の事はばれてないみたいだなv)」

その瞬間、「ねぇ?ルシファー、私欲しい物があるの。だめぇ?」と言って寄りすがる

マイラに魔王ノックアウト!「(ぐはっ!可愛い)うんうんうん何でもいい!いや、何が欲しいのかなぁ〜?(でれでれ)」

するとマイラはルシファーの体の上でもじもじしながら、「貴方が欲しいの・・・全部、全部、魂まで欲しいくらい・・・・。」

と言って見つめる。「あげるあげるあげますです、はい!!」

そういって、期待大になる魔王。しかし、「いい度胸じゃねぇか?あぁ?」「狽ヲ!!?;」いきなり態度と表情・声が変わ

るマイラ。「昨日、どうやら私の父上にまたも失敗を手伝わせたそうじゃない?ねぇ?」「え、いや・・・その・・・;;;」

「そのせいで!私は父上と約束していたデートすっぽかされるハメになって、あげく父上にきつい事言っちゃって今日

は出勤出来ないくらい傷ついちゃったじゃない!!」と言って首を軽くぎゅっと絞める。

「お、お許しを;;」「どうしてくれんのよ、みんな・・・みんな貴様のせいだーーーー!!!!!!(激怒)」

『ギャ〜〜〜〜!!!!!!』

「ん?」「今のは陛下の声・・・やはり何かあったようだな(溜息)」「全く。きっと昨日のアレだぜ、アレ。」

「・・・・・・仕事の事か。陛下には悪いが、良い薬だ。」「違げぇねーや!(ひひっ)」と言って、主君を助けない

家臣二人なのであった。

(数時間後)

「全く!もぉ別れてやるんだから!!(怒)」「えぇ?!;そ、それだけはご勘弁を!;」どっちが魔王なんだか・・・・・

「でも、確かに原因は俺だけど、言ったのはマイラ・・・・。」「あぁ?(怒)」「ひぃ!?;えっいや、そのはい。私のせいで

よろしゅうございます、です、はい;;;」「でも、父上どうしよう。来てないって事は・・・。」「寝込んでんのか、死んでんのか

どっちかだな(しれっ)」そう言った瞬間殺気が。「いや、あくまで空想ですので、はい!;」マイラって、ホント性格怖いんだ

から・・・・・(ぼそっ)『(殴)』「つぅ〜〜〜!(泣)」「やっぱり、私が謝るべきなのかなぁ?」「つー;ん?ま、様子見て自殺す

る前にでも謝ってやればいい。おっと、殴るなよ!;・・・ラルトもそしたらお前に少しはかまってやろうと思うかもな。」

そう言うとルシファーは、ちぇっと言った感じで横を向いた。ルシファーは誰がマイラにとって一番大切な人か知っていた。

それが自分で無い事は百も承知だけど、一番この世で愛している女の幸せを踏みにじるような事はしない、言わない。

そんなルシファーを、マイラは嫌いじゃない。

そっと寄り添って「ありがとう、陛下」と呟くと、嬉しそうにルシファーは静かに微笑み返してくれた。やはり、魔王の器である。

「何か、静かになったじゃんか。死んだのかな?ルーちゃん。」とギガが思い出したかのように言う。「さぁな。魔王が

死んでも仕事は死なない、だからする・・・・。」とニスは返した。「そうーなんだけどさぁ(むすっ)なぁなぁ?ラルトの

様子でも見に行かねぇか?ニスよぉ。」と言って、ニスに近付くギガ。「その顔は、ラルトの部屋まで瞬間移動し、驚か

せてやろうという顔だな。」「ピンポーン!あったりぃ!☆お前ってば、ホント勘の良いヤっツv」「行かんぞ。」

「えぇ〜!このまま仕事すんのかよぉ〜;なぁ、ちょっとで、ほんの数分いや、数秒!;」「数分、数秒で何が出来る

んだ?」と忙しそうにパソコンにデータ報告をまとめるニス。確かにそうだけどというような顔をして、席に着き黙って

座るギガ。すると、二人が出てきた。「悪い、悪い二人とも。」と軽く手を上げながら言うルシファー。平然を装っては

いるが、首筋に青い手形が・・・・そこにばかり集中しながら見る二人に気づき、「ごほん!;」「マイラちゃんは??」

「ん?マイラ・・・はだなぁ。何か、ワーワー行って飛び出して行ったぞ。よく分からん。ま・何とかなるだろ。」

と意外に冷たいお返事。「喧嘩したの?」「いーや。ちょっとしてたけど、すぐ元通りのラッブラブvvv」と手を組み

ぶりっこポーズで言うルシファーに、二人は「はぁ・・・。」としか、返せなかった。

(飛行中)

魔界の空を忙しく飛び交う者がいた。先ほどまで、魔王の首を絞めていたマイラである。彼女の持ち前の翼で、何かを

買いまわっているようだ。手に抱え込んだ・・・食料のようなモノ。ようなモノと表現してしまうのには、訳があるが・・・

今は伏せておこう。「うふふ♪やっぱりぃ、病気(?)とかにはメロンを持ってったりするものよねぇん☆メロンじゃ気持ち

伝わんないから、私の手料理で・父上のご機嫌を元に戻すんだからぁvvvv・・・・・許してくれるよね・・・・父上。」

(到着)

「お嬢様!?これは一体、そのお荷物も・・・。」「えへへへv爺や!厨房借りるわよ!」「は?;そのような、まさかお嬢様

が、お料理を・・・?」「その、まさかよ!これ運んで!」そういうと、使用人2人が、マイラの食材を抱えて運ぶ。

「お嬢様、まさかそれを・・・坊ちゃまに・・?」「そうよ、私も悪かったと思うし・・・。」「でしたら、私がお手伝いを・・・」

「駄目よ!!」いきなり大きな声で答えるので、驚く爺や。はっとしたマイラは「ご、ごめんね爺や。でも、これは

自分でしたいの。自分で作って、気持ちを込めないと、意味無いから(照)じゃ、そういう事で;」そういうとマイラは

走って行ってしまった。懐からハンカチを出して、そっと涙をふく爺や。「あの幼かったお嬢様が、そのようなお考え

をお持ちになるとは、この爺や、感激でございます。」そういうと、一礼してラルトの部屋に戻った。

(料理)

「えーっと、まずは元気になりそうな食材を買ってきたし、大雀の涙(にがみ消し)森魔獣の唾液(キノコが生える)

人間界のダイコーン?ニンジー・・・・ン?よく分かんないけど野菜らしいわね。化け狐の肉(魔力が上がる)にっと。」

と買った物を見ていくマイラ。「ま・このくらい食材使ったら何かしら出来るでしょう!うん☆」

そういって、彼女の料理は始まった。

(料理開始1時間45分経過)

「出来た!!あ、最後に『ごめんなさい』っと。うん、かーんせーい♪何だかカレーみたいなものが出来たわーvvv

父上カレー好きよねvあ!?もうこんな時間?」と時計を見ると、午後7時を指している。

「丁度夕食のお時間だし、持っていこっとvvv」楽しそうに食事に蓋をしめて、持って行くマイラ。

父上はどう反応するか・・・。

(部屋)

「坊ちゃま、そろそろお夕飯をお持ちしますね?」「マイラが・・・マイラが・・・。」相変わらずの状態のようだ。

しかし、爺やはマイラの気配を感じ取ったらしく、一礼してドアをそっと開ける「出来ましたか?お嬢様。」

「・・・・うん。一応。父上は?」「ずっと放心状態で、お嬢様のお名前を呼んでおります。ささっ。」

と爺やに背中を押され、父上を見る。本当に放心状態だ。そんなラルトを見て、本当に申し訳なかった

と思い、「父上」と一言かけながら手をそっと握るマイラ。マイラの声にピクッと反応し、ゆっくり振り向く

ラルト。「マイ・・・ラ?」「ごめんなさい、父上。私、本当にごめんなっ・・・!」「マイラ!!」マイラが

言い終わる前に、マイラを強く抱きしめるラルト。マイラは最初は驚いたが、次第にラルトの体温の温かさを

感じ、落ち着いてくる。「マイラ、本当に悪かった。私が悪かった。だから、頼むから、嫌いにならないで、

父上の側に、ずっと、ずっと居て、そしたら、私だってお前の事をもっと・・・もっっと大事に・・・!!」と、必死

になってラルトなりに気持ちを伝えている。「いいんです。もう、怒っていません(ルシファー絞めたしね)

マイラは、父上が大好きです。この世の誰よりも、ルシファーよりも、父上が大切で、父上が一番尊敬出来る

方です。あ、でもこれからはも少し時間守って下さいね?そうしないと、ちょっと嫌いですv」そう明るく言う

と、ラルトはやっとマイラから離れ、人差し指をそっと出し「約束・・約束するよ。」人差し指同士をくっつけ

合うのが、魔界流のゆびきり。マイラも指を出し、約束のチューv(※指)

お互い笑いあって、仲直り。「父上、私お詫びの印に、父上に手料理を・・・。まだ、体力も戻っていませんし、

それを召し上がって下さい・・・(照)」そのマイラの言葉に感激し「本当か!?お前の手料理!ここに!

早くここに持って来い!vvv」と子供のように喜ぶラルト。「はいはい。」笑いながら爺やが預かっていた

手料理を、食べれるようにラルトの膝の上に机を置き、その上にのせる。

「父上カレー好きぃ?」と尋ねると「マイラの作ったものなら、何であろうと食べつくすぞ(喜)」

そう言って蓋を開けると、「ごめんなさい」と赤く書かれた、カレーというか何と言うか、よく分からない物体

が出現した。「ひぃっ!?;」驚くラルト。今まで生きてきてこんな料理見た事が無い。グロテスクというか、

「ね、ちょっと今流行のエスニックっていうかぁ、オリエンタルってヤツですよぉ☆」「エ、エ、エ、エスニック?

ねぇ・・・;」「お気に召さなかったですか・・・(しょぼん)」「煤I?;そ、そんな事はない。感動しているのだよ。

この文字だってよく出来てる!;よく見て目に焼きつけ・・・ん・・・!;」 『ごめんなさい』と赤く書かれているが、

よく、よーく、よーく見てみると、ドット単位の何かがひしめきあっているようだ。生きている・・・・(青)

「こ、これは・・・一体・・・;」「ん?あぁ、それは魔界赤虫の幼虫ですわvvv」「あ、あ、あ、赤虫ぃ!?(青)」

「はいvこの赤虫の幼虫は、食べて体内に入ると体の中の悪い物を食べてくれるんですvでも、食べてくれる

のは、幼虫のうちだけですから、食べてから3日以内にこの赤虫出るで〜る5世MAXを飲んで、下から

お出し下さいませ(ぽっ)」絶句とはまさしくこの事。そんなモノはっきり言って、食べたくない。

「他、材料は、

大雀の涙(にがみ消し)森魔獣の唾液(キノコが生える)人間界のダイコーン(野菜)ニンジーン(野菜)

ガマの油(薬?)ヤモリ&イモリの蒲焼(魔力回復)化け狐の肉(魔力が上がる)雪女の爪(ひやっとする)

ケルベロスの抜け毛(胃もたれ回復)魔界赤虫の幼虫(体内清掃)人間のレバー(元気が出る)

カブトムシの触覚(珍味)プルーレ(人間界で言うプルーン、体力3分間分回復)魔牛の筋(カルシウム豊富)

リップの葉(うっとりする)心の葉(落ち着く)心無し草(無口になる)塩、コショウ、ナツメグ、

天下魔ピン!(御酒)大蛇の頭入り500年ものワイン(老化防止)ウジ金時(ウジ虫をすり潰した粉末)

ミイラの皮(酸っぱい)一角獣の角(無駄要素分解。容量を間違えると無駄に体力消費)

以上です☆マイラも初めて見る食材ばっかりだけど、おかわりあるから、どんどん食べて元気になってねv

父上(満面の笑み)」「うっ;・・・・マイラの為なら・・・。」「坊ちゃん、およしになった方が・・・;」

「いや、マイラに食べつくすと言った以上・・・食べつくしてやる!!(意地)」「坊ちゃん(泣)」

「父上ったらぁ、そんなにがっついてvvvv」

(1週間後)

魔王に呼び出されるマイラ。「お前、ラルトが何で休んでるのか知ってるだろう?まだ、ショックで寝込んで

いるのか?;」と聞かれる。「え・・・;寝込んでるんだけど・・・・ショックは治ったの。仲直りしたの;」「なら、

何故!?;」「そうだよ、マイラちゃん。あいつが連続で休むなんて・・・。」「あいつは、どんなに重傷をおっても

3日あれば、完全完治で2日目には完治してなくても来ていたヤツなのに。」「今度は何したんだ、マイラ?」

と皆に追求されるマイラ。「私、仲直りの印に持っていたの・・・。」『何を??』「手料理・・・・。上手く出来た・・・

はずだったんだけど、何か不衛生の中、たくさんの薬品・食物・薬草・珍味が混ざり合っちゃって・・・・;;

そのぉ〜・・・腹痛で・・・、寝込んでるの・・・。」「お前、どんな料理持ってったんだよ?;」とルシファーに聞かれ

たので、入れたものと手順を話すと、皆絶句して言き、ラルトにとびきりよくきく医者と薬を見舞いに持って

行く事、完治するまで安静にするようにとの言付けを、無言の一致で決めるのだった。

そして、魔王直々に「マイラ・グドゥネス調理全般を未来永劫封印」の判決を下すのであった。

(ラルト)

「痛い、痛いよ〜・・・痛い・・・痛い・・・た、助けてくれ・!;(苦痛)」と苦しんでいた。魔王以外で倒せかった

三人衆最強の男は、愛娘の手料理で倒された事を、倒れた次の日魔界の新聞の一面に大きく掲載され、

痛いやら複雑やらのラルトなのであった。とにかく、仲直りしてよかったね。

「良いけど、良くないわ!(泣)いつぅ!;イテテ・・・・;;」

 

「父上可哀想・・・;ここはお見舞いに、私の手料理を!;」『やめんか!!(全員)』

 

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